元貧乏バックパッカーが高級ホテルでノマド生活するようになったワケ

どうも、しばおです。

現在35歳のいわゆるデジタルノマドです。

「1年の100日程度をホテルで過ごしています」

こんなことを言うと、どこかの大金持ちの成功者のように聞こえてしまうかもしれませんが、大金を稼いでいるワケでも裕福な家の出身でもありません。

20代の頃は貧乏バックパッカーとして、世界各地の安宿のドミトリーに泊まりながら旅をしていましたが、いまは「コスパ」を考えたうえで高級ホテルに泊まることが多くなりました。

それでも、安宿やドミトリーでの出会いや刺激も捨てがたいものがあるので、いまでもときどき滞在しています。

実質の出費としては、安宿のドミトリーに泊まる場合も、ホテルに泊まる場合も、ほとんど大差はありません。

「そんなはずない」

と思いますよね。

それでは、筆者がいかにしてホテル滞在の実質費用を安宿のドミトリー並みに抑えて、快適に過ごしているかをお話しします。

旅をすればするほど安くなる、そんな不思議なお話です。

バックパッカーになるまで

筆者は中学時代に不登校になり、そのまま高校進学すらしませんでした。

やっとの思いでアルバイトを見つけ、正社員になり、なんとか必死に生きていました。

いわゆるブラック企業と言われるような会社でも働き、終電に間に合わずオフィスの一角で寝袋を使って寝泊まりするようなこともありました。

それでも、自分の学歴のなさがコンプレックスになっていて、とにかく他人よりたくさん働き、評価されるように努力していました。

そして、気づけば20代になっていました。

ある夏の日、疲れた体を少しでも癒そうと、近所のスーパー銭湯へ向かっていたところ、珍しく母から電話がありました。

父の死の報せでした。

両親はすでに離婚していましたので、父とはしばらく疎遠になっていました。

まだ、父は50歳でした。

ジャズピアニストをしていた父の死に顔はとてもしあわせそうでした。

父の周囲の人たちは、生前の父が夢を語ってキラキラしていたことを教えてくれました。

「自分も明日死ぬかもしれない。そのときに、自分の人生に後悔しないだろうか?」

というギモンが自分の中に芽生えました。

どんな仕事をしたいというような夢はありませんでしたが、ひとつだけずっとやりたいことがありました。

「海外に行きたい」

それまでも、ツアー旅行などでハワイや韓国には行ったことがありましたが、英語のできない筆者は、ひとりでは不安で海外に行くことができませんでした。

でも、それはずっと憧れで、夢でした。

「それなら英語ができるようになればいい」

そう考え、3ヶ月間朝晩仕事の前後に1日4時間ほど、週末は1日8時間ほど、TOEICに向けて英語の勉強をしました。

そして、独学でTOEIC705点を獲得しました。

英語力はまだまだでしたが、少し自信がつきました。

そして、お金も貯めて、世界を旅することにしました。

貧乏バックパッカー時代

ウユニ塩湖

アメリカ大陸を中心に旅をスタートさせました。

世界各地の安宿のドミトリーで寝泊まりしました。

30時間以上の長距離バスでの移動も経験しました。

とにかく安く長く旅を続けることを目指しました。

たくさんの人に出会いました。

たくさんのことを学びました。

そして、アジアへと移動しました。

タイではマッサージを学びました。

インドではヨガを学びました。

そして、2年ほど旅をしたところで、資金もそろそろ限界に近づいてきました。

資金を貯め直したらまた旅に出よう、と決め、一旦日本に帰ることにしました。

ポイントサイトやロイヤルティプログラムとの出会い

ロイヤルティプログラム

日本では、仕事に追われる日々を送っていましたが、それでも日本に帰ってからの最初の3ヶ月間は、朝晩仕事の前後に1日4時間ほど、週末は1日8時間ほど、TOEICに向けて改めて英語の勉強をしました。

そして、独学でTOEIC965点を獲得しました。

その後、通信制の短期大学での勉強も仕事と並行してはじめました。

仕事は忙しく、なかなか辞めるタイミングを見つけられませんでした。

それでも旅のことを忘れることはできず、インターネットでいろいろな情報を収集していました。

そんなとき、ポイントサイトというものの存在を知りました。

ポイントサイトでポイントを貯めると現金として受け取ったり、マイルに交換して、無料で飛行機に乗れるということでした。

そして、実際にはじめてみると、最初の1ヶ月ほどで、本当にいきなり5万円分ほどのポイントを貯めることができてしまいました。

このとき、情報弱者の意味がわかりました。

知っている人だけがトクをする世界なんだと思いました。

通信の短大も卒業し、お金やポイントも貯まったため、仕事を辞めました。

飛行機のロイヤルティプログラムの存在も知りました。

ポイントサイトで貯めたポイントを利用して、実質無料で航空会社の上級会員になるという「マイル修行」。

仕事を辞めたタイミングで「マイル修行」をはじめました。

世界のいろいろな国へ飛行機で旅をして、マイルを貯めました。

ANAのプラチナ会員になり、プラチナ会員以上しか申し込めないSFCという一生ANAの上級会員として扱われる魔法のカードに申し込みました。

飛行機の旅がすごく快適に、楽しくなりました。

ラウンジを利用するために空港に早く到着するようになりました。

マイルを使ってビジネスクラスにも乗りました。

食事も、シートも、CAさんとの距離感も、エコノミークラスとは全然違いました。

その頃、ホテルのロイヤルティプログラムの存在も知りました。

高級ホテルにはラウンジがあり、上級会員やラウンジアクセス付きの高い部屋に泊まるとそのラウンジが利用できて、飲食が無料でできるということを知りました。

そんな世界があることをそれまで知りませんでした。

高級ホテルに泊まろうと考えたことすらありませんでした。

でも、自分がそれまで高級ホテルだと思っていたいくつかのホテルは、思ったほど高額じゃないことがわかりました。

そして、上級会員にさえなれば、高級ホテルに泊まるのも、安宿のドミトリーに泊まるのも、実質の費用としてはそんなに大差がないことに気がつきました。

まず、SPGアメックスカードというクレジットカードを作りました。

宿泊数ゼロでマリオットホテルグループのゴールドエリート会員になりました。

さらにプラチナチャレンジをというショートカットを行い、プラチナエリート会員になりました。

マリオット系のホテルに泊まると無料でラウンジが利用できたり、朝食がついたり、レイトチェックアウトできたり、ウェルカムギフトをもらえたり、常連客として丁寧に扱われたりするようになりました。

ホテル滞在が楽しくなりました。

そして、いまではノマドとして世界中を旅しながら、年間100日程度はホテルに滞在しています。

高級ホテルの方が安宿のドミトリーよりコスパがいい?

高級ホテルロビー

マリオットのプラチナエリート会員になったいまは、マリオットグループのホテルに宿泊するのも、ドミトリーに宿泊するのも、総合すると実質のコストとしてはほとんど変わりがなくなってきました。

このプロフィールを執筆しているいま現在、インドに滞在しています。

先日泊まってみたドミトリーは1人1泊1,000円ほどでした。

ひとつの部屋に8台のベッドがあり、ユニットバスがひとつだけ。

お世辞にも快適とは言えません。

キャッシュバックサイトを使うと実質7%引きになります。

安宿の個室に泊まる場合はドミトリーの2〜3倍の料金が相場です。

一方、いま泊まっているマリオット系ホテルは4つ星ホテルですが、1室1泊4,000円ほど。

朝食込みの料金で、プラチナエリート会員の特典として簡単な夕食とドリンクがついてきます。

SPGアメックスカードとプラチナエリート会員の特典で宿泊料金の21%ほどがポイント還元されます。

キャッシュバックサイトを通して予約しているので、宿泊料金8%がキャッシュバックされます。

さらにウェルカムギフトとして500ポイント(500円相当)がもらえ、クッキーやウィスキーまでいただきました。

ジムやプールももちろん無料で使えます。

実質2,340円程度の支払いです。

ふたりで宿泊した場合はひとり当たり1泊1,170円です。

朝食と夕食に加えてドリンクまでついているので、ドミトリーより安いかもしれません。

  マリオット系ホテル 安宿ドミトリー
支払い料金 4,000円 1,000円
実質割引額 -1,660円 -70円
実質ひとり当たり料金 1,170円 930円
その他特典 朝食・夕食・ドリンク無料
ジム・プール利用可
その他VIP待遇
朝食なし
ドミトリー
個室は2〜3倍の料金

これはインドだけの話ではありません。

先日行った、スイスのチューリッヒの話。

ホステルのドミトリーは4,500円ほどで、ひとつの部屋に6台のベッドがあります。

ひとり部屋は8,500円ほどで、ツインルームは10,000円ほどです。

質素ですが朝食もついています。

キャッシュバックサイトを使うと実質7%引きになります。

一方、マリオット系ホテルは1泊11,000円。

プラチナエリート会員の特典として朝食を選択します。

物価の高いスイスのこのホテルでは、朝食を現金で支払うと1名4,000円ほどします。

SPGアメックスカードとプラチナエリート会員の特典で宿泊料金の21%ほどがポイント還元されます。

キャッシュバックサイトを通して予約しているので、宿泊料金4%がキャッシュバックされます。

部屋もアップグレードしてもらい、広いです。

ジムも無料で使えます。

実質8,250円程度の支払いです。

ふたりで宿泊した場合はひとり当たり1泊4,125円です。

豪華な朝食ブッフェが食べられるうえに、実質費用は安宿のドミトリーより安くなります。

  マリオット系ホテル 安宿ドミトリー
支払い料金 11,000円 4,500円
実質割引額 -2,750円 -315円
実質ひとり当たり料金 4,125円 4,185円
その他特典 朝食ブッフェ無料
ジム利用可
広い部屋にアップグレード
質素な朝食無料
ドミトリー
個室は8,500円〜

もちろん、ひとりで宿泊する場合は、さすがにドミトリーほど安くはなりません。

それでも、安宿の個室に泊まるよりは実質費用を抑えることができます。

驚きですよね?

「高級ホテルの方が安宿のドミトリーよりコスパがいい」

という考えに、納得していただけたでしょうか?

ホテルの上級会員になろう

Marriott Bonvoy Platinumアイキャッチ

いままでお話ししたように、高級ホテルにお得に泊まるためには、ホテルのロイヤルティプログラムで上級会員になることが欠かせません。

その中でもオススメしたいがの、131の国と地域で展開する7,000以上のホテルとリゾートを持つマリオットインターナショナルのロイヤルティプログラムである「マリオットボンヴォイ」。

ゴールドエリート会員の特典の一部は以下のとおりです。

  • 滞在ごとに25%のボーナスポイントを獲得
  • 客室のアップグレード
  • ウェルカムギフトとしてのポイント(250ポイントか500ポイント)
  • 午後2時までのレイトチェックアウト
  • 無料の客室内高速インターネットアクセス

他にも特典があるので、気になる方は以下の記事を読んでみてください。

マリオットボンヴォイのゴールドエリート会員になるには、通常1暦年内に25泊する必要がありますが、SPGアメックスというクレジットカードを作るだけで、宿泊ゼロでいきなりゴールドエリート会員になる方法もあります。

さらに、プラチナエリート会員になるともっとたくさんの特典を受けることができます。

  • 滞在ごとに50%のボーナスポイントを獲得
  • 客室のアップグレード(一部スイート含む)
  • ウェルカムギフト(ポイント、朝食、アメニティから) の選択
  • ラウンジへのアクセス
  • 午後4時までのレイトチェックアウト

マリオットボンヴォイのプラチナエリート会員になるには、通常1暦年内に50泊する必要がありますが、プラチナチャレンジを行うことにより、より安く、早くプラチナ会員になることも可能です。

ホテルを予約する際には、マリオットの予約で最大8%ほどのキャッシュバックが受けられるTopCashback(トップキャッシュバック)というキャッシュバックサイトの利用は必須です。

Booking.comでも7%ほどのキャッシュバックが受けられます。

英語のサイトになりますが、使い方を徹底的に説明しているので、英語が苦手な方でも問題なく利用できると思います。

どうしても英語のサイトではなく日本語のサイトがいい、という場合は、「ハピタス」というポイントサイトがおすすめです。

マリオットの予約で4%相当ポイント還元されます。

登録したその日に、いきなり6万円分のポイントを獲得する方法も紹介していますので、「まだポイントサイトを使ったことがない」という人は一度目を通してみてください。

ホテルの上級会員になると、旅行がもっと楽しくなります。

ぜひ、ホテルのロイヤルティプログラムを最大限に活用して、あなたの人生をもっと豊かにしてください。

わからないことがあればいつでもご質問ください。

最後に

ちょっとだけ筆者のプロフィールを。

誰も興味ないと思いますが。

  • 1986年11月生まれ
  • 182cm / 82kg
  • 血液型A型
  • さそり座
  • トラ年
  • 東京出身
  • 好き:旅行、ホテル、マイル、ラウンジ、ヨガ、筋トレ、語学、読書、ビーチ
  • 苦手:寒いところ
  • 身長高め
  • やせやすい
  • 熱しやすく冷めやすい

いままで行った国は40ヶ国以上ですが、もっともっと旅をしたい。

そのために頑張り過ぎず楽しみながら働いています。

2022年1月31日