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キャセイパシフィック航空のマルコポーロクラブの上級会員にはどんな特典があるのかな。
近々利用する予定があるけど、事前に入会した方がいいのかな。
今後、キャセイパシフィック航空に搭乗予定の方に役立つ記事になっています。
筆者は、はじめてキャセイパシフィック航空を利用した際に、チェックインカウンターがすごく混んでいて、1時間ほどチェックインまで時間がかかり、げんなりしてしまいました。
この記事を読めば、それを回避する方法がわかりますよ。
筆者は現在、キャセイパシフィック航空のロイヤルティプログラムであるマルコポーロクラブのシルバー会員ですが、来年度も継続できるように修行予定です。
この記事では、おすすめルートや各ティア取得費用の予算もご紹介します。
キャセイパシフィック航空のマルコポーロクラブとは
マルコポーロクラブは香港に拠点を置くキャセイパシフィック航空およびキャセイドラゴン航空(キャセイパシフィック航空の子会社)の提供するロイヤルティプログラムです。
キャセイパシフィック航空およびキャセイドラゴン航空は、JALと同じワンワールドに加盟しています。
マイレージプログラムはアジアマイルという名称ですが、それとは別にマルコポーロクラブというロイヤルティプログラムを提供しています。
マルコポーロクラブにはグリーン、シルバー、ゴールド、ダイヤモンドの4つの会員ティアがあり、それぞれ異なった特典があります。
マルコポーロクラブに入会するには入会費100米ドルがかかり、入会するとグリーン会員特典を受けることができます。
会員期間は入会から12ヶ月で、それまでに20クラブポイントを獲得すれば無料で更新可能ですが、達していなかった場合は100米ドルで更新が可能です。
マルコポーロクラブ上級会員になるには
マルコポーロクラブ会員はキャセイパシフィック航空、キャセイドラゴン航空、ワンワールド加盟航空会社の対象予約クラスを利用する度にクラブポイントを獲得できます。
クラブポイントは利用した航空会社、客室クラス、予約クラス、飛行距離の組み合わせに基づいて計算されます。
会員年度中にティアの更新またはアップグレードをするために必要なクラブポイント数は以下のとおりです。
- グリーン会員:20クラブポイント
- シルバー会員:300クラブポイント
- ゴールド会員:600クラブポイント
- ダイヤモンド会員:1,200クラブポイント
このポイントに加え、少なくともキャセイパシフィック航空・キャセイドラゴン航空で対象になる1区間を飛ぶ必要があります。
会員年度は入会、更新、現在のティアへのアップグレードまたはダウングレードがあった日付より12ヶ月間です。
更新、アップグレードまたはダウングレードの際、クラブポイントは自動的に「0」にリセットされ、新たな会員年度が開始します。
会員年度中でも、次のティアに必要なクラブポイントを獲得した時点でティアがアップグレードされます。
一度に複数レベル上のティアにアップグレードされることはなく、1つ上のティアにアップグレードされます。
クラブポイントの計算は、キャセイパシフィック航空のサイトで簡単にできるようになっているので、公式サイトからご確認ください。
https://www.cathaypacific.com/cx/ja_JP/frequent-flyers/about-the-club/earning-club-points.html
費用については、またあとで詳しくお話ししますが、シルバー会員を目指すにしても、30万円程度〜は必要になってくると思います。
マルコポーロクラブ上級会員の特典
マルコポーロクラブのグリーン、シルバー、ゴールド、ダイヤモンドの4つの会員ティアのそれぞれの特典は以下のとおりです。
会員レベル | グリーン | シルバー | ゴールド | ダイヤモンド |
---|---|---|---|---|
エクストラ・レッグルーム席 | ○ | ○ | ○ | |
特典交換でのエクストラ・ レッグルーム席利用 | ○ | ○ | ○ | ○ |
事前座席指定 | ○ | ○ | ○ | |
キャンセル待ちの 優先的お取り扱い | ○ | ○ | ○ | |
エコノミークラス座席保証 | ○ | ○ | ||
プレミアム・エコノミークラス 座席保証 | ○ | |||
ビジネスクラス座席保証 | ○ | |||
ニュージーランド航空運航便で ご希望の席の利用 | ○ | ○ | ○ | |
ファーストクラスカウンター | ○ | |||
ビジネスクラスカウンター | ○ | ○ | ○ | |
プレミアム・エコノミー クラスカウンター | ○ | |||
優先搭乗 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ニュージーランド航空運航便で ご利用いただける特典 | ○ | ○ | ○ | |
超過手荷物許容量の特典交換 | ○ | ○ | ○ | ○ |
追加の受託手荷物許容量 (一部例外便あり) | 10kg | ○ | ○ | |
アメリカへの便での手荷物許容量 | ○ | ○ | ○ | |
特別機内持ち込み許容量 | 10kg | 15kg | 15kg | |
手荷物の優先的お取り扱い | ○ | ○ | ○ | |
オークランドへの直行便での 手荷物許容量 | ○ | ○ | ○ | |
キャセイパシフィック・ ファーストクラスラウンジ | ○ | |||
キャセイパシフィック・ ビジネスクラスラウンジ | ○ | ○ | ||
特典交換でのラウンジ利用 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ゲストのラウンジ利用 | ○ | ○ | ||
ザ・アライバルラウンジ (同伴者の利用不可) | ○ | ○ | ||
ニュージーランド航空の ビジネスクラスラウンジ | ○ | ○ |
100米ドル支払ってマルコポーロクラブのグリーン会員になっただけで、プレミアムエコノミークラスカウンターが使えるのは結構便利です。
マルコポーロクラブに入会する前に、キャセイパシフィック航空の利用で成田空港のエコノミークラス用チェックインカウンターに並んだら、1時間以上かかりました。
プレミアムエコノミーの列はかなり短かったので、これだけでもストレスはかなり減ると思います。
また、筆者は現在シルバー会員ですが、エクストラレッグルーム席の利用はかなり重宝していて、いままで指定できなかったことは1回もありません。
香港のキャセイパシフィック空港のビジネスクラスラウンジを使うのも楽しみのひとつです。
日本のANAやJALのラウンジよりも、正直、クオリティーはかなり高いです。
羽田空港のキャセイパシフィック空港のラウンジもかなり評判がいいのですが、筆者はまだ未体験ですので、利用したらまた記事を更新します。
キャセイパシフィック航空のシルバー会員ではワンワールドのルビー会員止まりのため、ワンワールド加盟の他の航空会社を利用する際には、ほとんど特典を利用することができません。
マルコポーロクラブのティア | グリーン | シルバー | ゴールド | ダイヤモンド |
---|---|---|---|---|
ワンワールドの対応ステータス | なし | ルビー | サファイア | エメラルド |
もし、ワンワールド加盟の他の航空会社でも上級会員としての特典を活用したいのであれば、ゴールド会員以上を目指す必要があります。
また、ゴールド会員以上のインボラアップグレードの確率は高いという情報もあり、筆者もシルバー会員を維持する程度にするか、ゴールド会員を目指すかで迷っているところです。
マルコポーロクラブ修行のメリットとデメリット
ここまでで、ある程度マルコポーロクラブの各ティアについてはご理解いただけたかと思います。
マルコポーロクラブ修行をするべきかどうかは、以下のメリットとデメリットを比較して決めてみてください。
メリット
キャセイパシフィック航空利用時のみ特典を受けられればいい場合はシルバー会員、ワンワールド加盟の他の航空会社利用時にも特典を受けたい場合はゴールド会員として、メリットは以下のようになります。
- エクストラ・レッグルーム席
- ビジネスクラスカウンター
- 優先搭乗
- 受託手荷物許容量
- 特別機内持ち込み許容量
- 手荷物の優先的お取り扱い
- ビジネスクラスラウンジ
これらの特典があると、飛行機での旅行が苦痛ではなくなり、むしろ、空港で過ごす時間を含めて楽しくなります。
デメリット
一方、マルコポーロクラブ修行をする場合、以下のようなデメリットがあります。
- 時間がかかる
- お金がかかる
- キャセイパシフィック航空にばかり乗りたくなる
上級会員になるためには飛行機に実際に乗らなければならないため、時間がかなりかかります。
また、費用に関してはこのあとさらに詳しくお話ししますが、シルバー会員の場合でも30万円〜は必要になります。
また、上級会員になるためには、ワンワールド加盟の航空会社の利用でも問題ありませんが、特典をフル活用しようと思うと、どうしてもキャセイパシフィック航空ばかり利用したくなってしまいます。
直行便のLCCの方が安いのに、わざわざもう少し高い乗継便のキャセイパシフィック航空を選びがちになってしまうのは、ある意味デメリットと言えるかもしれません。
マルコポーロクラブ修行のおすすめルート
キャセイパシフィック航空利用の場合に獲得できるクラブポイントは以下のとおりです。
予約クラス | 超近距離 1-750マイル | 近距離 751-2750マイル | 中距離 2751-3700マイル | 中長距離 3701-5000マイル | 長距離 5001-7500マイル | 超長距離 7501マイル以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
ファースト F、A | 30 | 40 | 70 | 100 | 125 | 140 |
ビジネス J、C | 25 | 35 | 60 | 85 | 105 | 120 |
ビジネス D、I | 20 | 30 | 50 | 70 | 90 | 100 |
プレミアム・ エコノミー W、R | 20 | 25 | 30 | 45 | 70 | 75 |
プレミアム・ エコノミー E | 15 | 20 | 25 | 35 | 55 | 60 |
エコノミー Y、B、H、K | 15 | 20 | 25 | 35 | 55 | 60 |
エコノミー M、L、V | 10 | 15 | 20 | 30 | 45 | 50 |
エコノミー S、N、Q | 5 | 10 | 15 | 20 | 25 | 30 |
「東京〜香港」間などの近距離路線では片道5〜15クラブポイントしか貯まらないため、近距離路線だけで上級会員を目指すのは現実的ではありません。
そこで、クラブポイントもマイルもザクザク貯まる、長距離路線をおすすめします。
例えば、ヨーロッパ往復チケットは9万円ほどで購入できますが、クラブポイント加算可能な中でいちばん下のクラスでも東京と往復すると70クラブポイントが貯まります。
「東京〜アムステルダム」エコノミークラス(Q)約9万円の場合
「東京〜香港」:10クラブポイント x 2
「香港〜アムステルダム」:25クラブポイント x 2
合計:70クラブポイント
アジアマイル :8,660マイル
クラブポイント単価:約1,290円
日によっては「Oクラス」のチケットが8.4万円ほどの最安値で出てきますが、クラブポイントが獲得できないので除外します。
また、同じチケットをひとつクラスを上げて購入する場合を見てみます。
「東京〜アムステルダム」エコノミークラス(V)約11.5万円の場合
「東京〜香港」:15クラブポイント x 2
「香港〜アムステルダム」:45クラブポイント x 2
合計:120クラブポイント
アジアマイル :15,580マイル
クラブポイント単価:約960円
クラブポイント単価がよくなりました。
プレミアムエコノミーの場合はどうでしょうか。
「東京〜アムステルダム」プレミアムエコノミークラス(E)約19万円の場合
「東京〜香港」:20クラブポイント x 2
「香港〜アムステルダム」:55クラブポイント x 2
合計:150クラブポイント
アジアマイル :17,300マイル
クラブポイント単価:約1,270円
クラブポイント加算可能な中でいちばん下のエコノミークラスと同じくらいのクラブポイント単価になってしまいました。
最後にビジネスクラスも見てみます。
「東京〜アムステルダム」ビジネスクラス(I)約33万円の場合
「東京〜香港」:30クラブポイント x 2
「香港〜アムステルダム」:90クラブポイント x 2
合計:240クラブポイント
アジアマイル :21,620マイル
クラブポイント単価:約1,375円
クラブポイント単価はいちばん悪くなってしまいました。
ただ、たった1往復しただけで240クラブポイントはなかなかの破壊力ですね。
個人的には、「東京〜ヨーロッパ」エコノミークラス(V)2往復とエコノミークラス(Q)1往復で310クラブポイントを獲得してシルバーを維持するか、あるいはエコノミークラス(V)5往復でゴールドを目指すかのどちらかですね。
費用の目安は以下のとおりです。
費用の目安
- シルバー会員:32万円
- ゴールド会員:58万円
- ダイヤモンド会員:115万円
いずれにしても、このマルコポーロ修行のいいところは、日系航空会社の修行のようにクアラルンプールや沖縄と東京を行ったり来たりするような単調な修行にならないところです。
今回はアムステルダムを例に紹介しましたが、キャセイパシフィック航空はヨーロッパだけでも以下の地域に就航しています。
就航先リスト(ヨーロッパ)
- ブリュッセル
- パリ
- フランクフルト
- ダブリン
- ローマ
- ミラノ
- アムステルダム
- バルセロナ
- マドリード
- チューリッヒ
- ロンドン
- マンチェスター
そして、ほとんどの都市へのフライト料金に大差はないようです。
また、日本国内も各地に就航しているため、地方に住んでいる方にも使い勝手は悪くないのではないでしょうか。
就航先リスト(日本)
- 東京(羽田・成田)
- 福岡
- 小松
- 名古屋
- 新潟
- 沖縄
- 大阪
- 札幌
- 徳島
フライト料金も東京発の場合と比較して地方発でもそんなに変わりがないようです。
また、ヨーロッパ発東京着の海外発券をすると、数千円程度安くなりそうです。
その場合、「アムステルダム〜東京〜マドリード」のようなフライトも取ることが可能です。
この点は、ANAのSFC修行をした身からすると、融通が利くな、という印象です。
マイルも使い方次第ではそんなに悪くない
今回ご提案したルートでシルバー会員になった場合には約4万マイル、ゴールド会員になった場合には約7.8万マイルほどアジアマイルが貯まります。
筆者のおすすめの利用方法は近距離エコノミー。
例えば、以下の路線が片道10,000マイルで利用できます。
- 東京〜香港〜ハノイ
- 東京〜香港〜シェムリアップ
- 名古屋〜香港〜チェンマイ
- 大阪〜香港〜バンコク
- 香港〜バリ(デンパサール)
- 香港〜デリー
残念ながら諸税・サーチャージが別途かかるのですが、だいたい1万円前後だと思います。
ANAとは違って、片道から発券できるのは使い勝手がいいですね。
筆者は「名古屋〜香港〜チェンマイ」の片道特典航空券を発券したことがあります。
ビジネスクラスの場合は25,000マイル必要です。
ステータスマッチも試してみる価値あり
筆者は、ステータスマッチを利用してマルコポーロクラブのシルバー会員になりました。
もし、あなたもANAやデルタなどの上級会員のステータスをすでにお持ちであれば、こちらのメールアドレス宛に英語でステータスマッチの依頼を送ってみましょう。
theclub@cathaypacific.com
アジアマイルの会員にまだなっていない場合は会員番号をあらかじめ取得して、以下の情報を英語で送りましょう。
- あなたの名前
- あなたのアジアマイル会員番号
- あなたの持っているステータス情報
- その会員証の画像など証拠
- 過去12ヶ月の搭乗実績のスクリーンショット
ちなみに筆者はSFCを数年前に取得済みではあるものの、ANAのステータスはブロンズ会員でしたが、シルバーにステータスマッチしてもらえました。
直近で日本とヨーロッパを数回飛んでいたのと、キャセイパシフィック航空を1回利用していたことが効いたと思います。
ちなみにステータスマッチした場合、マルコポーロクラブ入会の100米ドルを支払う必要はありませんので、仮にグリーンにしかステータスマッチをしてもらえなかったとしても、100米ドルの節約になるので、やってみる価値はあると思います。
キャセイパシフィック航空はフライト自体も快適で料理もおいしいですし、CAさんたちも感じがいいので気に入っています。
これからまだ4フライト予約が入っていますが、搭乗が楽しみです。
ホテル修行を同時に行うのも◎
せっかくマルコポーロクラブ修行を行うのであれば、修行(旅行)自体も楽しみたいですよね?
現地滞在中に過ごす時間の大きなウェイトを占め、さらにその経験自体がその国や都市への印象にも影響するホテルはとても重要です。
ホテルのロイヤルティプログラムでも上級会員になると、航空会社の上級会員と同等に、いや、それ以上にベネフィットがありますよ。
筆者は、マリオットボンヴォイのプラチナエリート会員ですが、SFCよりも多くの価値を感じています。
飛行機でファーストクラスにアップグレードされるのなんて、夢のまた夢のような話ですが、ホテルでスイートルームにアップグレードしてもらうのは、そんなに難しいことではありません。
しかも、ホテルの上級会員であれば1泊するだけでも、レイトチェックアウトを使えば24時間以上滞在することも可能。
飛行機は長くても10時間程度ですから、支払う対価として受け取れるものはホテルの方が大きいかもしれません。
世界最大のホテルグループであるマリオットのロイヤルティプログラムで、最速・最安でプラチナエリート会員になる方法はこちらの記事でご紹介していますのでご参考ください。
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