マリオットポイントにはどれくらいの価値があるのかな?
また、ポイントの価値を高めるおトクな使い方なども知りたいな。
こんな疑問を解決する記事です。
世界最大のホテルグループであるマリオットインターナショナルのロイヤルティプログラムであるマリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)のポイント(マリオットリワードポイント)の価値は1ポイント=1円程度と言われています。
筆者はマリオットボンヴォイのプラチナエリート会員で、マリオット系ホテルには年間50泊ほどしていて、普通の人よりはマリオットポイントの使い方は上手だと自負しています。
マリオットポイントが1ポイント=1円と言われる根拠をこれから紹介するとともに、この記事を読めば、1ポイントの価値を5円以上にするおトクな使い方についても理解できますよ。
マリオットボンヴォイのポイントの価値
マリオットポイントの価値は通常1ポイント=1円程度と言われていますが、実際はどうでしょうか?
以下の4つの場合で、それぞれどの程度の価値になるのか、実例とともにご紹介します。
- 無料宿泊に利用する場合
- マイルに交換する場合
- お金を払ってポイントを購入する場合
- ポイント&キャッシュを利用する場合
無料宿泊に利用する場合
いくつかの都市でランダムにホテルを抽出して、ポイント単価がいくらくらいになるか調べてみました。
エリア | ホテル名 | 税込宿泊料金 (2019年12月6日の場合) | 必要ポイント数 | ポイント価値 |
---|---|---|---|---|
東京 | ザ・リッツ・カールトン東京 | 136,860円 | 85,000 | 1.61円 |
東京 | モクシー東京錦糸町 | 22,933円 | 35,000 | 0.66円 |
京都 | 翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都 | 109,308円 | 85,000 | 1.29円 |
バンコク | ルメリディアン・バンコク | 38,371円 | 25,000 | 1.53円 |
バンガロール | フェアフィールド・バイ・マリオット・バンガロール・アウター・リング | 13,220円 | 5,000 | 2.64円 |
平均 | 1.55円 |
今回は、平均でポイント単価1.55円と、比較的ポイントの価値が高い結果になりました。
日本の場合は、高級ホテル・高カテゴリーのホテルほどポイント単価が高くなる傾向があり、モクシーのような中級ホテルの場合は現金で支払った方がおトクそうです。
一方、インドのバンガロールはITの中心として発展してホテル代が高くなってきているにもかかわらず、まだまだカテゴリー1のホテルが多く存在するため、カテゴリーの低いホテルの方がポイント宿泊がおトクそうです。
実際に、この4つ星ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・バンガロール・アウター・リング」に先日宿泊してきましたが、サービスは5つ星ホテル級で、プラチナエリート会員に対するサービスもかなりよかったです。
マイルに交換する場合
マリオットポイントはマイレージプログラムに移行することが可能です。
ANAやJALといった日系の航空会社を含む40を超えるマイレージプログラムと提携していて、ほとんどのプログラムでは、3ポイント=1マイルの比率で移行できます。
提携している航空会社についてはマリオットの公式サイトをご参考ください。
また、60,000ポイントをまとめてマイルに交換する場合は、25%ボーナスマイルがもらえるため、「2.4ポイント=1マイル」とも考えられます。
各々のマイレージプログラムによって異なりますが、1マイルの価値は2円程度と言われていますので、マイルとして利用する場合は、ポイント単価0.83円、と言えます。
お金を払ってポイントを購入する場合
マリオットではポイントを購入することが可能です。
年間ポイント購入上限は50,000ポイントとなっていて、「1,000ポイント=12.5米ドル」で購入することが可能です。
また、年に数回ポイント購入の割引キャンペーンが行われています。
例えば、2,000ポイント以上の購入で最大30%割引(購入上限100,000ポイント)になるキャンペーンです。
この場合は、「2,000ポイント=17.5米ドル」となり、1米ドルを100円として計算した場合(記事執筆時点では108.5円ですが)、ポイント単価0.88円と言えます。
ポイント&キャッシュを利用する場合
マリオットではポイントを利用して無料宿泊する以外に、ポイントと現金をあわせて支払う「ポイント&キャッシュ」という方法があります。
この場合、たとえばカテゴリー1のオフピークの無料宿泊ポイント数は5,000ポイントであるのに対して、ポイント&キャッシュの場合は1,5000ポイント+55米ドルの支払いになります。
また、カテゴリー7のスタンダードの無料宿泊ポイント数は60,000ポイントであるのに対して、ポイント&キャッシュの場合は30,000ポイント+250米ドルの支払いになります。
すべて計算したワケではないですが、1米ドル=100円としてざっくりと計算した場合、ポイント単価0.83円〜1.57円、となります。
マリオットボンヴォイのポイントの価値を高める方法
ここまで見てきたとおり、マリオットポイントのポイント単価は0.83円〜1.57円と幅があるものの、大体ポイント単価1円と言うことがご理解いただけたかと思います。
これからは、使い方次第でこのポイントの価値を高める方法をご説明します。
特典航空券でビジネスクラスに乗る
先ほど、ポイントをマイルに交換して利用する場合は「ポイント単価0.83円」と言う風にご説明しましたが、マイルの利用方法によっては、この単価を大幅に上げることが可能です。
60,000ポイントをマイルに交換すると、ボーナスマイルも含めて25,000マイルになります。
この25,000マイルで、アジア内のJALの片道ビジネスクラスのチケットを手に入れることができます。
まずは、2020年1月のJALの「東京〜デリー」の最安値の航空券を探してみました。
- エコノミークラス往復9.3万円〜
- ビジネスクラス往復51万円〜
一方、アラスカ航空のマイルを利用してJALの航空券を取る場合、
- エコノミークラス往復30,000マイル(片道15,000マイル)
- ビジネスクラス往復50,000マイル(片道25,000マイル)
30,000マイルに必要なマリオットポイント数は75,000ポイント、50,000マイルに必要なマリオットポイント数は120,000ポイント。
マリオットポイントをアラスカ航空のマイルに交換してJALのエコノミークラスの航空券を発券する場合は、ポイント単価1.24円。
一方、同じくマリオットポイントをアラスカ航空のマイルに交換してJALのビジネスクラスの航空券を発券する場合は、ポイント単価4.25円となり、通常のマリオットポイント単価1円前後を大幅に上回る結果となりました。
ビジネスクラスをおトクに利用したい人には、マリオットのポイントは利用価値が非常に高いことがご理解いただけたかと思います。
ポイント宿泊で5連泊して1泊無料で利用する
マリオットのポイント無料宿泊には「フリーナイトアワード」という制度があります。
これは、5泊分をポイントで予約すると1泊分のポイントが無料になるというものです。
先日、インドのバンガロールでお世話になったコートヤードを例にご説明します。
ポイント宿泊で2019年12月29日から5泊宿泊する場合の必要ポイント数は20,000ポイント。
通常通り支払う場合は81,205円(53,690ルピー)となりました。
フリーナイトアワードを上手に利用した今回は、ポイント単価4.06円とかなりの高単価になりました。
ちなみにこのホテルにはラウンジもあるため、プラチナエリート会員以上の場合はラウンジも無料で利用できます。
また、朝食はウェルカムギフトとして選択する必要がなく最初からついてきましたので、通常会員やゴールドエリート会員の方でも朝食は無料で食べられます。
プラチナエリート会員になってさまざまな特典を受ける
マリオットのロイヤルティプログラムであるマリオットボンヴォイのプラチナエリート会員にはさまざまな特典があります。
プラチナ会員の特典
- 滞在ごとに50%のボーナスポイントを獲得
- 客室のアップグレード(一部スイート含む)
- ウェルカムギフト(ポイント、朝食、アメニティから) の選択
- ラウンジへのアクセス
- 午後4時までのレイトチェックアウト
- 無料の客室内高速インターネットアクセス
- エリート専用予約ライン
- 完全予約保証
- 会員限定料金
- モバイルチェックインまたはキーレスの利用
- 特典除外日なし
- キャッシュ+ポイント
- 即座に特典交換
- ポイントセーバー
特に太字にした部分が個人的に重宝している特典です。
ポイントを利用して無料宿泊する場合も、プラチナエリート会員としての特典を受けることが可能です。
筆者の経験では、数回に1回の確率でスイートルームにアップグレードしてもらっています。
高級ホテルではひとり当たり3,000〜4,000円するのは当たり前の朝食が無料になるのもかなりうれしいです。
また、高級ホテルには軽食やドリンクなどが提供されるエグゼクティブラウンジが用意されていることがよくありますが、日本の場合はラウンジアクセス可能な部屋は最安値の部屋と比べて数万円高くなります。
これが無料で利用できるのも非常にありがたいですね。
フリーナイトアワードのところで紹介したバンガロールのコートヤードの例で再度ご説明します。
ポイント宿泊で2019年12月29日から5泊宿泊する場合の必要ポイントは20,000ポイント。
ラウンジ利用可能な部屋を通常通り予約する場合は113,433円(74,930ルピー)です。
プラチナエリート会員としてポイントを利用すると、ポイントの価値が大幅に高まり、今回の場合は、ポイント単価5.67円と超高単価になりました。
ちなみに、このコートヤードのラウンジのイブニングカクテルタイムの食事は夕食としても十分すぎるほどでした。
ウェスティンホテル東京の場合は、いちばん安い部屋の週末1泊2名宿泊料金は5万円程度ですが、エグゼクティブルームだと7万円を超えてきます。
ウェスティンホテル東京のポイント宿泊は50,000ポイント(カテゴリー7・オフピーク)なので、通常のポイント単価は1円ですが、プラチナエリート会員が宿泊する場合は、ポイント単価が1.5円程度になると言えます。
マリオットボンヴォイのプラチナエリート会員になるためには、1暦年内に対象となる宿泊50泊を達成する必要があります。
しかし、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカードを発行して一定条件を達成すると、年間宿泊数ゼロでもプラチナエリート会員になれます。
本カードを使い始めて8年目の筆者が詳細を解説した記事はこちらです。
Marriott Bonvoyアメックスプレミアムに入会すれば今すぐゴールドエリート会員になれます
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカードというクレジットカードに入会すると無条件でマリオットボンヴォイのゴールドエリート会員になれます。
ゴールドエリート会員になるには通常年間25泊する必要があるので、かなりの大盤振る舞いと言えます。
ゴールドエリート会員の特典は以下のとおり、とても豊富です。
プラチナ会員の特典
- 滞在ごとに50%のボーナスポイントを獲得
- 客室のアップグレード(一部スイート含む)
- ウェルカムギフト(ポイント、朝食、アメニティから) の選択
- ラウンジへのアクセス
- 午後4時までのレイトチェックアウト
- 無料の客室内高速インターネットアクセス
- エリート専用予約ライン
- 完全予約保証
- 会員限定料金
- モバイルチェックインまたはキーレスの利用
- 特典除外日なし
- キャッシュ+ポイント
- 即座に特典交換
- ポイントセーバー
また、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカードおよびゴールドエリート会員の以下の特典を利用することで、宿泊料金の約20%分のポイントを獲得できます。
- 通常宿泊ポイント:10%(支払い1ドルにつき10ポイント獲得)
- ゴールドエリート会員ボーナスポイント:2.5%(支払い1ドルにつき2.5ポイント獲得)
- Marriott Bonvoyアメックスプレミアムによる支払い:6%(支払い100円につき6ポイント獲得)
- ポイントウェルカムギフト:500ポイント(または250ポイント)
旅行保険なども手厚く、筆者も旅先で壊したアップルウォッチの修理代3万円以上を補償していただきました。
さらに、マリオットボンヴォイアメックスプレミアム所有者が一定条件を達成すると、年間宿泊数がゼロでもプラチナエリート会員資格が取得でき、無料で朝食やラウンジも楽しめるようになります。
本カードの詳細はこちらの記事で解説しています。
マリオットボンヴォイアメックス(MBAカード)は紹介リンク経由で発行すると入会ボーナスとして6,000ポイント獲得、合計最大45,000ポイント獲得できます。
フォーム送信後1分以内にメールが届かない場合は迷惑メールフォルダをご確認ください。
再度、本フォームを送信していただいても大丈夫です。
MBAカードの紹介プログラムとは別に、マリオットボンヴォイにも紹介プログラムがあり、最大10,000ポイント追加で獲得(合計55,000ポイント)できます。
詳しくは「MBAカードの一番お得な入会方法」をご確認ください。